起源は1602年。
400年以上続く「伝統」
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赤土を使った「陶器」と、磁石で作られる「磁器」。
その両端の技術を有する稀有な窯元として
慶長7年(1602年)に開かれた臥牛窯。
以来400年以上に渡り、その技を伝承しています。
大村藩と鍋島藩の藩境に開窯
慶長7年(1602年)、臥牛窯の始祖は
松浦藩内の大村藩と鍋島藩の藩境にある木原皿山に窯を開きました。
地元で採れる赤土を使用し、古来より伝わる刷毛目文様を施した「陶器」と、
泉山に発見された磁石を使って作る「磁器」。
その相対する技術を有する稀有な窯元として代々知られてきましたが、
中でも先先代(12代)が「現川焼」の秘法を解き明かしたことで
長崎県無形文化財にも登録され、続く13代、14代と、
その伝統の技が受け継がれるようになりました。
臥した牛に見える
窯の形から命名
「臥牛窯」の名前は、開窯当時、訪れた松浦藩の初代藩主・松浦鎮信候により
「窯の形状が臥した牛に見える」という理由で命名されました。
当時は大きな窯一つで陶器づくりを行なっていましたが、時代とともに窯の数は増減を繰り返し、
現在では機械化された窯で製造を行なっています。
つくられるのは「湯呑み」や「ぐい呑み」といった和食器だけでなく、
「コーヒーカップ」や「ビアグラス」といった洋食器まで及びます。
臥牛窯の代名詞「白鷺」が
描かれたEVOPOWER
臥牛窯の絵柄の中でも、その繊細なタッチで窯の代名詞となっている「白鷺」。
2014年10月に開催された「長崎県国体」では、開会式等一連行事の御礼の品として、
臥牛窯の「白鷺文花瓶」が長崎県知事から天皇皇后両陛下へ献上されました。
そんな由緒正しい「白鷺」が、今回のEVOPOWERにも一つひとつ手描きで描かれています。