長崎県無形文化財指定・臥牛窯の「匠」の技
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失われた技術「元禄現川焼」を復活させた臥牛窯の匠の技。
その技を現代に伝えるのは14代・横石臥牛氏です。
長崎県無形文化財指定の日本の匠が、
EVOPOWERに新たな息吹を吹き込みます。
現代の匠、14代・横石臥牛氏
元禄4年(1691年)、諫早藩の矢上村(現在の長崎市現川町)に
彗星のごとく現れ、類い稀な表現力で世の中を驚かせた「元禄現川焼」。
その幻の技法を現代に蘇らせたのが12代・横石臥牛氏です。
続く13代(先代)は現川焼の技法を完全なものに仕上げ、
その先代に40年師事した14代(当代)は、長い年月をかけ、
独自の感性と技を磨き上げました。
2014年11月の襲名以来、当代は伝統の技を未来へ繋ぎながら、
常に新しい創造の風を巻き起こしています。
200年間、謎に包まれた
現川焼の秘法
元禄時代、多くの人々を魅了しながらも、
わずか半世紀ほどでこの世から忽然と消えてしまった「現川焼」。
残された一握りの品は幻の名陶となり、伝説として語り継がれました。
以来、200年以上もの間、その幻の技術を復活させようと
多くの人が挑戦を重ねてきましたが、それを叶えることはできませんでした。
しかし先先代の横石臥牛氏がついにその秘法の謎を解き明かします。
それは、一般的な磁器の5倍の時間はかかる、
濡れた状態の素地への加飾という手法でした。
臥牛窯はその現川焼再興の技法をもって、長崎県無形文化財の銘にあずかりました。
春夏秋冬のモチーフを
EVOPOWERに再現
臥牛窯を代表する文様は、精巧な筆致で描かれる「白鷺」。
「鷺」はその文字が示す通り、「路(みち)をひらく鳥」として
古代より大切にされてきました。
今回のEVOPOWERでは、春と秋にはそんな「白鷺」が、
夏には幻想的な「銀河」が、冬にはおめでたい「鶴」の模様が描かれています。